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笑って学ぶコミュニケーション授業

笑って学ぶコミュニケーション授業

就労移行支援事業所リワーク守口(大阪府守口市)から、幅広い年齢層の方が笑顔で交流できる「コミュニケーション授業」の様子をご紹介します!

本日は、手作りのお題で「イラスト伝言ゲーム」を開催しました。結果発表では、予想外のイラストの変化や珍回答に会場全体が大爆笑!終始なごやかな雰囲気に包まれました。

後半は、数字を使って駆け引きを楽しむ人気カードゲーム「コヨーテ」に挑戦。頭をフル回転させながら、みんなでワイワイ盛り上がりました。

  幅広い年齢層が、笑顔で交流できる場をつくる

この授業には、20代の方から年配の方まで、幅広い年齢層の利用者さんが参加されています。年齢も、これまでの経歴も、得意なこともバラバラです。

そういう場でいきなり「自由に話してください」と言われると、かえって難しいものです。何を話せばいいのか、どこまで踏み込んでいいのか分からず、沈黙が続いてしまう。それが自然な反応だと思います。

だからこそ、この授業では「共通の目的」を先に用意します。ゲームという分かりやすい目的があると、話す内容は自然と決まり、年齢差も初対面の緊張もあっという間に溶けていきます。笑いが起きる場では、会話のハードルはぐっと下がるのです。

  授業で大切にしている3つのこと

にぎやかで和やかな雰囲気は、自然にできあがるものではありません。安心して参加していただくために、いくつかの約束ごとを置いています。

■ ① 間違いや失敗を、責めない

伝言ゲームでお題がまったく別のものに変わっても、誰かが悪いわけではありません。「どうしてそうなった!」と笑い合える空気をつくることが、スタッフの一番の役割だと考えています。失敗が笑いに変わる場だからこそ、思いきって発言できるようになります。

■ ② 「パス」も自由

その日の体調や気分によって、話したくない日もあります。見学だけ、聞くだけの参加でも大丈夫です。無理をして参加した記憶より、「楽しかった」という記憶のほうが、次につながります。

■ ③ 上手さを競わない

絵の巧拙も、勝ち負けも、この授業の目的ではありません。目的は、人とやりとりする感覚に慣れること。勝ち負けを競う場になってしまうと、苦手な人ほど参加しづらくなってしまいます。

  前半:手作りのお題で「イラスト伝言ゲーム」

前半は、スタッフ手作りのお題を使ったイラスト伝言ゲームです。お題を見た人が絵を描き、次の人はその絵だけを見て何が描かれているかを考え、また絵で次の人へ伝えていきます。言葉は使いません。

■ 結果発表は毎回、大盛り上がり

最初のお題が最後にはまったく別のものに変身している――これがこのゲームの醍醐味です。今回も、予想外のイラストの変化や珍回答に会場全体が大爆笑。「どこで変わった!?」と、途中経過を一枚ずつさかのぼって確認する時間がいちばん盛り上がります。

大切なのは、絵の上手さはまったく関係ないということです。むしろ、上手すぎない絵のほうが盛り上がります。「絵が苦手だから」と身構える必要はありません。

■ なぜ伝言ゲームがコミュニケーション訓練になるのか

笑って終わり、ではありません。伝言ゲームは、コミュニケーションで起こる「ズレ」をそのまま体験できる仕組みになっています。

自分は正確に伝えたつもりでも、受け取る側は別の意味に解釈する。悪気があるわけでも、能力が足りないわけでもなく、伝達には必ず情報の欠落が起こります。職場での「言ったはずなのに伝わっていなかった」も、まさにこれと同じ構造です。

この体験をしておくと、「伝わらなかったのは、自分か相手のどちらかが悪いから」ではなく、「伝え方を工夫すれば減らせるもの」として捉えられるようになります。だからこそ、確認を挟む・要点を先に言う・具体的に言う、といった工夫の意味が腑に落ちるのです。

■ 絵を描く作業は「脳トレ」にも効果バツグン

絵を描く作業は脳の活性化(脳トレ)にも効果バツグンです。見たものを記憶し、特徴を取り出し、手を動かして再現する。この一連の流れには、注意・記憶・段取りといった働きが同時に使われています。

机に向かうドリル形式とは違い、笑いながら自然と頭を使えるところがゲームの良さです。

  後半:数字で駆け引きを楽しむカードゲーム「コヨーテ」

後半は、人気のカードゲーム「コヨーテ」に挑戦しました。自分のカードだけが見えない状態で、場の状況から全体の数を推理していく心理戦のゲームです。

他の人の宣言や表情から「自分の数字はこのあたりかな?」と推測し、思いきって高い数を宣言するか、それとも相手の宣言を疑うか。頭をフル回転させながら、みんなでワイワイ盛り上がりました。

■ このゲームで自然と使っている力

コヨーテのようなゲームでは、いくつもの力が同時に働いています。限られた情報から推測する力、相手の言葉と様子から意図を読み取る力、自分の考えを短い言葉で伝える力、そして「引くか、勝負するか」を判断する力です。

どれも、仕事の場面でそのまま必要になるものばかりです。上司の指示の意図を読む、限られた情報で判断する、迷ったら確認する――ゲームでやっていることは、実は職場でやっていることとよく似ています。

そして何より、負けても笑って終われるのがゲームの良いところです。失敗しても大丈夫な場で練習を重ねられることが、この授業の価値だと考えています。

  ゲームだけじゃない ― 実践的な座学とワークも

当授業ではゲームだけでなく、情報整理・問題解決ワークや、自他境界・自己開示といった実践的な座学まで幅広く学べます。

■ 情報整理・問題解決ワーク

「何から手をつければいいか分からない」という状態を、頭の中だけで解決しようとすると、どんどん苦しくなります。ワークでは、事実と気持ちを分けて書き出す、課題を小さく分ける、優先順位をつける、といった手順を練習します。

紙に書き出すだけで問題の大きさが半分になることは、よくあります。

■ 自他境界(バウンダリー)

自他境界とは、自分と他人のあいだにある心の線引きのことです。この線があいまいだと、他人の機嫌を自分のせいだと感じてしまったり、頼まれごとを断れずに抱え込んでしまったりします。

「ここまでは自分の責任、ここからは相手の領域」。この感覚をつかむことは、人間関係の疲れを減らすうえでとても大きな意味を持ちます。

■ 自己開示

自己開示とは、自分のことを相手に伝えることです。すべてを話す必要はありません。大切なのは、相手や場面に応じて「どこまで話すか」を自分で選べることです。

話しすぎて後悔することも、話さなすぎて誤解されることもあります。ちょうどよい距離感を、練習しながら見つけていきます。

  利用者さんのリクエストから生まれる授業

利用者さんのリクエストにお応えして授業内容やゲームを作成することも……!「あのゲームをやってみたい」「この話をもっと詳しく聞きたい」という声から、次の授業が生まれることは珍しくありません。

お題やカードを手作りしているのも、そのためです。既製品をそのまま使うのではなく、参加される方の顔ぶれや、その日の雰囲気に合わせて調整できるようにしています。

「参加させられるプログラム」ではなく、「自分たちでつくっていく時間」。この感覚があると、参加そのものが楽しみに変わっていきます。

  なぜ「ゲーム」でコミュニケーションを学ぶのか

コミュニケーションが苦手な方にとって、いちばんつらいのは「うまく話せない自分」を意識してしまうことかもしれません。「何か話さなければ」と思うほど、言葉は出てこなくなります。

ゲームには、その意識をそらしてくれる力があります。ゲームに集中しているうちに、自然と発言し、自然と笑い、気づけば会話が生まれている。「話す練習をした」という自覚がないまま、実際には十分な練習ができているのです。

また、ゲームには明確なルールがあります。順番があり、やることが決まっている。この「型」があることで、何を話せばいいか分からない不安がなくなります。型の中で安心して話せた経験は、そのまま自信になっていきます。

  就職・職場定着とのつながり

職場で求められるコミュニケーションは、雑談の上手さではありません。報告・連絡・相談が過不足なくできること、分からないときに確認できること、困ったときに助けを求められることです。

イラスト伝言ゲームで体験した「伝わらないズレ」は、そのまま報告のしかたにつながります。カードゲームで使った「相手の意図を読む力」は、指示を受けるときに生きてきます。座学で学ぶ自他境界は、頼まれごとを引き受けすぎないための線引きになります。

リワーク守口では、このコミュニケーション訓練のほか、ビジネスマナー講習、ストレスマネジメント、自己理解プログラム、面接練習、パソコン・デザイン・プログラミング・動画編集などのスキル訓練を組み合わせ、就職とその後の職場定着を支えています。

  よくあるご質問(FAQ)

Q1絵が苦手でもイラスト伝言ゲームに参加できますか?
Aまったく問題ありません。むしろ、上手でない絵のほうが盛り上がります。絵の巧拙を競うゲームではなく、伝わり方のズレを楽しむゲームです。
Q2人前で話すのが苦手でも大丈夫ですか?
A大丈夫です。ゲームには順番ややることが決まっているので、「何を話せばいいか分からない」という不安が起こりにくくなっています。見学からの参加も歓迎です。
Q3年齢層が幅広いと聞きましたが、なじめるでしょうか?
A20代の方から年配の方まで参加されています。共通の目的があるゲームを通すことで、年齢差を気にせず自然に交流できる場になっています。
Q4ゲーム以外にはどんな内容がありますか?
A情報整理・問題解決ワークや、自他境界(バウンダリー)・自己開示といった実践的な座学も行っています。利用者さんのリクエストから新しい内容が生まれることもあります。
Q5見学や体験はできますか?
A随時受け付けています。実際の雰囲気を見ていただくのがいちばん分かりやすいので、ぜひ一度お越しください。

  まとめ ― 楽しく話せる、心地よい関係をつくるために

笑いながら参加しているうちに、伝え方の工夫が身につき、人との距離感の取り方が分かってくる。私たちがコミュニケーション授業で目指しているのは、そんな時間です。

コミュニケーションは性格ではなく、練習で伸ばせるスキルです。そして練習は、安心して失敗できる場でこそ進みます。

「楽しく話せるようになりたい」「心地よい人間関係を作りたい」という方、ぜひお気軽に見学へお越しください!

お問い合わせ・見学のご案内
就労移行支援事業所 リワーク守口(一般社団法人どんぐりの会)所在地:大阪府守口市金下町2-2-12 サクセス金下2F アクセス:大阪メトロ谷町線「守口」駅3番出口から徒歩約3分/京阪本線「守口市」駅東改札口3番出口から徒歩約3分                                                                                                  電話:06-6992-0001(受付時間 平日10:00~18:00)/本部フリーダイヤル:0120-154-615                 ホームページ:https://donguri-work.jp/

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※本記事は、就労移行支援事業所リワーク守口で実施しているコミュニケーション授業の内容をもとに、支援スタッフが作成しています。記載内容は一般的な情報であり、診断・治療を目的としたものではありません。文中のゲーム名は各権利者に帰属します。