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「朝になると体が動かない」
「学校や職場へ行こうとすると強い不安が出る」
「人と関わるだけで疲れ果てる」
「働きたいのに働けない」
こうした状態に苦しんでいる方は少なくありません。
しかし、それを単なる「甘え」や「根性不足」で説明してしまうと、本質を見失ってしまいます。実際には、“安全基地を失った脳”が、危険から身を守ろうとしている可能性があるのです。
本記事では、不登校や「働けない状態」の背景にある「安全基地」と脳の関係について、心理学・脳科学・支援現場の視点から解説します。
心理学では、子どもが安心して成長していくためには、
が重要だと考えられています。これを「安全基地」と呼びます。安全基地がある子どもは、
という傾向があります。逆に、
という環境では、脳は「ここは危険だ」と認識しやすくなります。

人間の脳には、「危険」を察知する仕組みがあります。
特に関係しているのが、
強いストレス環境が続くと、扁桃体が過剰に働きやすくなります。
です。すると脳は、「常に警戒しなければならない」という状態になります。
一方で、理性的な判断や意欲を担う前頭前野は疲弊しやすくなります。
その結果、
といった状態が起こりやすくなるのです。
不登校支援と就労移行支援の両方に携わると
には、非常によく似た状態が見られると感じています。違うのは、
という“ステージ”だけです。本質的には、
「社会参加が怖くなるほど脳が疲弊している」状態なのです。
心理学者マズローは、人間には段階的な欲求があると提唱しました。
その中でも重要なのが、
「安全・安心の欲求」です。

人は、安全が確保されて初めて、
に安心して所属できるようになります。逆に、安全・安心が崩れると、
という状態になりやすくなります。つまり、
「働けない」
「学校へ行けない」という状態は、
“安全欲求が満たされていない脳の防衛反応” とも考えられるのです。
弊社では、不登校のお子さんやご家族への支援を行う際、保護者の方へ「ご家庭での関わり方や環境に関するヒアリング」を実施しております。 また、精神測定機器「メンタルチェッカー」を活用し、ご家族の心理状態(外向性、ポジティブ度、緊張、ストレス、抑圧など)を客観的に可視化する取り組みも行っています。
これまでのデータから、不登校のお子さんを抱えるご家庭では、知らず知らずのうちに緊張感が高まっていたり、お互いに気持ちを抑え込んでしまったりと、共通した心理的傾向が見られることがあります。
もちろん、不登校の原因がすべてご家庭内にあるわけではありません。 しかし、良かれと思っての過干渉や過保護、あるいは日々の接し方のすれ違いによって、お子さんにとっての「安心できる居場所(安全基地)」が少し揺らいでしまっているケースは少なくありません。
安全基地を失った状態では、脳は既に限界近くまで緊張しています。
その状態で、
と追い込まれると、さらに脳は危険を感じます。結果として、
が悪化することもあります。だからこそ必要なのは、“安心を取り戻す支援” なのです。
弊社では、単なる就職支援だけではなく、
を総合的に見ながら支援を行っています。また、医療機関と連携し、TMS治療なども取り入れています。
※TMS 治療には個人差があり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。治療については必ず医師へご相談ください。
重要なのは、
「無理やり社会へ戻すこと」ではなく、
「安心して社会参加できる脳状態を整えること」だと、私たちは考えています。
「働けない」
「学校へ行けない」「朝起きられない」その背景には、
“安全基地を失った脳のSOS” が隠れている可能性があります。
だからこそ必要なのは、自分を責め続けることではありません。
まずは、
なぜ今の状態になっているのか 脳と心で何が起きているのか を理解することです。
そして、安全・安心を取り戻しながら、少しずつ「働ける脳状態」を整えていくことが大切なのです。
「働きたいのに動けない」「社会に出るのが怖い」と感じている方は、まずは頑張り続けてすり減ってしまったご自身の脳と心を、しっかりと休ませてあげてください。動けないのは決してあなたの努力不足ではなく、身体と心があなたを守ろうとして出した大切なサインです。
当事業所では、あなたが無理なく本来の力を取り戻し、再び安心して社会へ踏み出せるよう、心理面や環境面から丁寧にサポートを行っています。
「どこから手をつけたらいいか分からない」 「まずは自分の状態を知りたい」
そんな段階でも構いません。一人で抱え込まず、まずは一度、お気軽にご相談ください。私たちが、あなたにとっての新たな「安全基地」となり、一歩ずつ一緒に進んでいきます。