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発達障害の特性緩和ができる❓『ビジョントレーニング』①

2023/06/30

こんにちは!

 

 

どんぐりの会です🌰

 

 

 

 

今日は本事業所で導入している

 

 

「ビジョントレーニング」のお話しです。

 

 

 

 

ビジョントレーニングとは?

 

 

ビジョントレーニングとは「見る」機能を高める練習全般の事を言います。簡単に言うと「視覚機能を鍛える訓練」です。

 

 

眼球を動かす筋肉『眼筋』を鍛えることで、両眼の動きを改善させて目標物を正確に捉えたり、目からの情報を『脳』で処理して体を動かす運動機能を向上させる効果があると言われています。

 

 

 

 

当事業所ではリハビリカリキュラムの一つとしてビジョントレーニングを導入しており、専用機器「スープリュームビジョン」を使ったトレーニングを行っています。

 

 

「スープリュームビジョン」は、たくさんボタンがあるボードの前に立ち、一定の時間内に光ったボタンに反応し手でボタンをタッチします。トレーニングが終了すると、反応できた数が表示されます。

 

 

 

 

人間の五感の情報収集能力について、「視覚87.0%、聴覚7.0%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1.0%」と掲載されている文献もあれば、「視覚83.0%、聴覚11.0%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1.0%」と掲載されている文献もあります。*1

 

 

つまり、人間が受け取る情報のほとんどが視覚からの情報です。

 

 

視覚情報は目から入って脳へと伝達されます。ビジョントレーニングでは「目で見て」「脳で理解し」「動作する」プロセスをスムーズに行うことが期待されます。

 

 

 

 

この訓練の目的は目を鍛えて脳の情報処理が早く行えるようにすることです。

 

 

ビジョントレーニングはアメリカではNFL、NBA、そしてMLBをはじめとする数多くのトップアスリートが普段のトレーニングの一環として活用するなどスポーツの分野で有効なトレーニングとして有名です。

 

 

最近では子どもの視力を鍛える訓練としても注目されており、大阪府大東市など市町村が主体となって取り入れている自治体もあります。

 

 

 

 

というのは、文字を書いたり音読したりするのが苦手、漢字をなかなか覚えられないといった学習障害(LD)について「見る力」を高めることで、障害の特性を緩和できるのではというアプローチがあるからです。

 

 

学習障害(LD)は発達障害のひとつで、知的な発達に遅れはないものの、「読む」「書く」「計算・推論する」「聞く」「話す」能力に問題がある障害です。

 

 

学習障害の子どもにビジョントレーニングを受けさせることで識字能力の向上がみられた*2という研究もあり、特別支援学級でビジョントレーニングを取り入れているところもあります。*3

 

 

 

 

*1 『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編)(日科技連出版社出版)、『屋内照明のガイド』(照明学会編)(電気書院出版)

 

 

*2 飯島博之ほか.学校におけるビジョントレーニングの実践と可能性:発達支援とスポーツビジョントレーニング.日本教育心理学会総会発表論文集.2019(61),2019,26-27.

 

 

*3 学級で実践できる発達支援のトレーニング―ビジョントレーニングとコグトレの実践と課題― 日本育心理学会第63回総会発表論文集(2021年)

 

 

 

 

つづきは次のブログで

 

 

 

 

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